睡眠

睡眠のための旅行!?日本でできるスリープツーリズム13選

    スリープツーリズム(Sleep Tourism)とは、「旅先で質の良い睡眠を得ること」を主要な目的とした新しい観光スタイルです。従来の観光がレジャーや観光名所の巡り、ショッピング、グルメなどを主な目的としていたのに対し、スリープツーリズムでは“いかに深い休息と快適な睡眠を得られるか”に重点を置きます。ここでは、スリープツーリズムが注目される背景や特徴について詳しく説明します。

    スリープツーリズムの特徴

    1. 目的が“良質な睡眠”に特化
      • 旅先では観光やアクティビティも行うものの、あくまで「深い休息・癒やし」を得るための付随的な存在として設計されている。
      • スケジュールに追われる観光ではなく、ゆとりをもって寝る時間・起きる時間をしっかり確保することを重視。
    2. 睡眠環境の徹底的な整備
      • 宿泊施設の客室では遮光や温度・湿度の調整、快適なマットレスや枕の導入、騒音対策など細部までこだわりがある。
      • 就寝前にはアロマ、ハーブティー、リラクゼーション音楽などを提供し、入眠をサポートする仕組みを整える場合が多い。
    3. 専門家・テクノロジーの活用
      • スリープアドバイザーや睡眠セラピストなど専門家によるアドバイスや診断を受けられる施設も増えている。
      • ウェアラブルデバイスや睡眠モニターを用い、睡眠データを可視化して自分の睡眠状態を把握するプランも存在。
    4. 非日常環境の提供
      • 都市部の喧騒から離れた自然の中で、デジタル機器をできるだけ使わない「デジタルデトックス」を推奨するリゾートや宿坊ステイ。
      • 温泉やスパ、指圧・マッサージなどのサービス、森林浴や坐禅・瞑想といったアクティビティを組み合わせ、身体・精神の両面からリラックスを誘導する。

    スリープツーリズムが注目される背景

    1. 現代社会の睡眠不足・ストレス増大
      • テクノロジーやスマートフォンの普及により、常に情報にアクセス可能な状態が続きやすく、脳や体が休まる時間が減少。
      • 寝ても疲れがとれない「睡眠負債」や「慢性疲労」に悩む人が増え、十分な睡眠や休息を求めるニーズが高まっている。
    2. 健康・ウェルネスへの関心の高まり
      • 世界的に健康志向・ウェルビーイング志向が進み、「睡眠の質」は生活の質を左右する重要要素として認識されている。
      • 旅行に対しても「単なる楽しみ」だけでなく、心身をリフレッシュし、健康を整える手段としての期待が高まっている。
    3. 旅行の多様化・テーマ性の重視
      • コロナ禍前後から「体験型」「テーマ型」旅行の需要が急速に拡大し、差別化を図るためにホテル・旅館が“睡眠”に特化したプログラムを導入。
      • 既存の温泉・スパ施設や自然体験型リゾートなどが「快眠」をキーワードに新たなサービスを展開するケースが増えている。

    日本でできるスリープツーリズム12選

    温泉・リゾート施設での睡眠特化プラン

    1. 星野リゾート「界」シリーズ

    • 特徴: 全国各地の温泉地に展開されており、地域ごとの特色を取り入れた快眠プログラムや宿泊プランが用意されることが多い。
    • 公式サイト: https://hoshinoresorts.com/brand/kai/

    2. 由縁 新宿(ONSEN RYOKAN YUEN SHINJUKU)

    • 特徴: 都心にいながらも「和」の空間と温泉を楽しめる都市型旅館。静かな和室空間と照明設計で、落ち着いた睡眠環境を提供。
    • 所在地: 東京都新宿区
    • 公式サイト: https://yuen-shinjuku.jp/

    3. 箱根小涌園 天悠(てんゆう)

    • 特徴: 全室露天風呂付き客室を備え、温泉+良質な寝具で深いリラックスを提供。就寝前のアクティビティや癒やしメニューも人気。
    • 所在地: 神奈川県足柄下郡箱根町
    • 公式サイト: https://www.ten-yu.jp/

    睡眠専門施設やスリープラボ体験

    4. Qusca(クスカ) Sleep Café

    • 特徴: カフェスタイルで短時間の仮眠やリラクゼーションを提供。静かな空間と心地よいBGM、リクライニングシートなどが整っている。
    • 所在地: 東京都内(秋葉原など)※店舗の営業状況は要確認
    • 公式サイト: http://www.qusca.com/
      (※リンク先が変わっている場合もあるため、最新情報はSNSや情報サイトでご確認ください)

    5. Nishikawa「TIME + SPACE」

    • 特徴: 老舗寝具メーカー・西川が展開する体験型ショールーム。最新のマットレスや枕を試しながら、科学的な睡眠アドバイスを得られるイベントを実施。
    • 所在地: 東京都内(期間限定ポップアップやイベント開催など、時期により変動)
    • 公式サイト: https://www.nishikawa1566.com/
      (「TIME + SPACE」についての情報はサイト内のイベント・店舗情報をご確認ください)

    自然と一体化する森のリトリート・デジタルデトックス

    6. 星のや 富士

    • 特徴: “グランピングリゾート”として有名。富士山麓の森に包まれた環境で、焚き火や森林浴、星空観察など自然のリズムを最大限に活用できる。
    • 所在地: 山梨県南都留郡富士河口湖町
    • 公式サイト: https://hoshinoya.com/fuji/

    7. INN THE PARK

    • 特徴: 森の中にドームテントやキャビンが設置され、宙に浮くような感覚で宿泊できる。自然音や夜空を感じながら眠ることで、デジタルデトックス効果も期待大。
    • 所在地: 静岡県沼津市
    • 公式サイト: https://innthepark.jp/

    寺院ステイや坐禅・瞑想プログラム

    8. 高野山 宿坊

    • 特徴: 世界遺産にも登録された和歌山県の高野山エリアには、50以上の寺院が宿坊を開設。早朝の勤行や坐禅、写経体験を通じて心を落ち着かせることができる。
    • 所在地: 和歌山県伊都郡高野町
    • 宿坊公式サイト(高野山宿坊協会): https://www.shukubo.jp/

    9. 京都 仁和寺(にんなじ) 宿坊

    • 特徴: 世界遺産に登録された古刹で、境内にある宿坊施設に滞在可能。静寂に包まれた環境での坐禅や写経、庭園散策で心を落ち着ける。
    • 所在地: 京都府京都市右京区
    • 公式サイト: https://www.ninnaji.jp/
      (宿泊プランの詳細は「仁和寺御室会館」等の案内をご確認ください)

    快眠をサポートする特別アクティビティ

    10. リゾナーレ 八ヶ岳(星野リゾート)

    • 特徴: 八ヶ岳の自然に囲まれたリゾートホテルで、ヨガやアクティビティメニューを随時開催。身体をほぐし、質の良い眠りへ誘導するプログラムが用意されることも。
    • 所在地: 山梨県北杜市
    • 公式サイト: https://risonare.com/yatsugatake/

    11. 指圧・マッサージプラン(箱根・伊豆・熱海など各温泉旅館)

    • 特徴: 各地の温泉旅館(例: 箱根、熱海、伊豆など)では、宿泊プランにアロママッサージや指圧を組み合わせ、筋肉のこりをほぐして快眠を促すコースが人気。
    • 公式サイト例:

    都市型ホテルの「快眠ルーム」導入事例

    12. 三井ガーデンホテルズ

    • 特徴: 一部の施設で寝具・照明・アメニティなど、睡眠の質を追求したコンセプトルームを導入。都市部でも快眠を意識した滞在が可能。
    • 公式サイト: https://www.gardenhotels.co.jp/

    13. ANAインターコンチネンタルホテル東京「スリープスイート」

    • 特徴: 過去に期間限定で登場した“スリープスイート”は、高性能マットレスや調光ライト、リラックスできるBGM設備などが備えられ、深い睡眠にこだわった特別ルーム。今後も同様のコンセプトルームやプランが展開される可能性あり。
    • 所在地: 東京都港区
    • 公式サイト: https://anaintercontinental-tokyo.jp/

    ご利用にあたっての注意点

    • 最新情報の確認:
      スリープツーリズム関連のプランは季節・期間限定の場合が多いため、必ず公式サイトで最新の情報や予約状況を確認してください。
    • 追加オプション:
      食事改善プランや指圧・マッサージ、ヨガセッションなど、宿泊プランとは別途オプション扱いの場合もあります。予約時に確認しましょう。
    • 健康状態の考慮:
      専門施設やプログラムを利用する際は、体調面を考慮し無理のない範囲で参加してください。必要に応じて医師に相談することをおすすめします。

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